朝の哲学な食

朝は まだ世界が誰のものでもない時間。

光がやわらかく、音が眠っていて、

考えることも、感じることも 等しく許されている。

わたしたちはその静寂の中に

ひとさじの「問い」を落とす。

Poly-logy。

— 多様な声、多様な味が重なって、

 やがて一つの余韻となる名もなき食べもの。

それは、甘さと苦味のあいだ。

発酵の深い記憶と ハーブの野生の香りが

口のなかで静かに語りはじめる。

これは “食べる思索”。

噛みしめるたびに 問いが立ち上がる。

わたしとは? 生きるとは? 

誰かと交わることの、あたたかさとは?

朝という始まりの縁側に、

Poly-logyはそっと腰をおろす。

答えは出なくていい。

ただ今日という日を、

自分のまなざしで、

もう一度見つめ直すために。